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TAMA団塊100

「会社人間」から団塊世代ネットワークのリーダーへ

団塊くるねっと代表  山口修一さん(59歳・東久留米市)

 コンピュータ関係の仕事で3ヶ月ほとんど徹夜という日が続き、ついにダウンして会社から3週間の休暇を もらったのが、平成18年6月のこと。体調も回復しかけた3週間目にはすることもなく、 行くところもなかった。典型的な会社人間であった山口さんは、自宅がある東久留米市について 何も知らず、友人一人いなかったからだ。奥さんの勧めで図書館に行ったところ、いびきをかい て寝ている男性を見てショックを受けた。「このままじゃいけない、地元で何かやらねば」と一念発起し、 20年続けている趣味の切り絵を市民文化祭にこわごわ応募してみた。

 「いやぁ、文化祭ショックでしたね。参加者はほとんど女性で元気溌剌のパワーにびっくり。 押し花絵の先生に後押しされて市文化協会のお手伝いもやることになったんです」

 その年の10月には市が主催した「団塊の世代と地域社会」企画に市民委員として応募。 団塊世代の地域デビューを応援するこの企画はまさにぴったりだった。「今まで地域のことを知らなかった」 という人たちが気軽に立ち寄れ、自分たちの住む街のことを知り、地域参加の後押しをしようと、20年4月には 「東久留米の団塊世代ネットワーク(団塊くるねっと)」を結成し、15人の実行委員の代表になった山口さん。

その取組みとして「団塊サロン」を毎月開催。サークルの情報提供や地域を知る試み、絵手紙や押し花絵やマジック などの体験講座を実施。市役所ロビーという場所柄のためか、毎回150人以上の参加がある。自分たちが楽しめる活動を 、と「明るく」「楽しく」「気持よく」がモットーだ。市民プラザ夏祭りで、資金稼ぎのために開いたフリーマーケット も面白い初体験だった。11月には団塊シンポジュームを開催予定とますます活動範囲が広がっている。

「2年前までは仕事200%という生活だったのが、今、私の中の比率は仕事100%に地域100%。人生観が変わりましたね。 土日が忙しくって、飲み仲間が地元にいっぱいいます」。                          

連絡先 団塊くるねっと 
TEL/FAX 042(475)7090

(文・ほのぼのマイタウン)