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TAMA団塊100

研究者魂が、仲間と地域活性化NPO法人設立

NPO法人シニアSOHO小金井 代表 大橋元明さん(68歳・小金井市在住)

 小金井で定年退職者の技術と経験を生かして、ビジネス支援や創業支援、パソコン教室、市との恊働事業である 「定年後の地域参加講座」の運営、インターネット美術館の運営、小金井市のタウン情報を提供するホームページ 「小金井info」の運営など多彩な活動を行なっている「シニアSOHO小金井」。その代表が大橋元明さんだ。

 元医薬品メーカーの研究者。定年後しばらくは他の会社の顧問を務め、起業も考えたが、「創業してもやれて数年 程度。それより自分を生かせる有意義なことをしたい」と地域デビュー・地域貢献を選んだ。といっても現役のとき は"寝に帰る"だけ。地元とはまったく縁がなかった。そこで先輩格の「シニアSOHO普及サロン・三鷹」に所属。パ ソコン教室の講師などしたが、「やはり活動の場を地元で」とシニアSOHO三鷹で知り合った小金井在住のメンバー と小金井支部を結成、2003年1月にNPO法人格を得て「独立」した。

 週1回ほどのペースでメンバー加賀谷さん(64歳)の経営する新小金井駅前の喫茶店を中心に集会を開く。こ こは「実質的会議室」となっていて、急な集まりも可能なので、すぐ活動に繋がる打ち合わせが出来るのが強みだ。 取材した平日午後も70歳の元繊維メーカー勤務・伊藤さん、数カ月前に定年を迎えた61歳の元電機メーカー勤務・ 落井さん、同61歳の元化学メーカー勤務・武田さんが集った。今年で6年目となる「定年後の地域参加講座」のOB などが加わり、年々仲間の輪が広がっている。集会ではそれぞれが過去の経験などを生かしてやりたいことを提案。 仲間を募り語り合って事業にしていく。その一つ「パソコン基本ソフトは無料であるべきだ」と、無料オープン ソフトの「LinuxOS,Ubuntu」やオフッスソフトの世界標準OpenOffice.org関連の講座なども開いている。

 最近力を入れているのが、ゴミ問題。「先日も有志と大垣市にあるエビデン社の最新の『亜臨界水ごみ処理実証 プラント』を見学してきました。地域貢献は、地元に仲間ができて、地域に喜ばれて、生涯続けられるのが魅力ですね」

 大橋さんは他にも市の公民館運営審議会の委員長なども務める。「現役時代のように忙しい」と笑うが、 その笑顔は仲間に囲まれてとても充足感に満ち溢れていた。

「シニアSOHO小金井」のホームページは   http://sohokoganei.org/

(文・週刊きちじょうじ)