「セカンドライフの極意」

キャメロン会事務局長　　渡嶋　八洲夫さん（７４歳）

「海外ロングステイ」は、一箇所に長期間滞在する旅のスタイルだ。
マレーシアのキャメロンハイランドと「キャメロン会」の存在はその知名度を高めてきた。
William Cameron に見出されたこの高原避暑 地は「マレーシアの軽井沢」とも称され、 1年中常春の気候と、治安のよさ、物価の安さなどが魅力だ。
東大和市在住の渡嶋八洲夫さん は会の事務局を務め、ご自身もおおよそ1ヶ月単位でのロングス テイを満喫する。

キャメロン会は、現地で安全に楽しく暮らすため、会員相互の情報提供、現地との交流、 催事の計画や実施を目的とする同好会だ。
会の諸費 用は年会費で賄い、寄付要請、営利行為などは一切なし、 運営はすべて ボランティアで行う。
会の設立者で最高顧問の久保田豊さんが初めて訪れた当時、 日本人は少なかったが、今では会員も1,000人を超える大所帯である。

会には「清く、正しく。前歴は言わない、聞かない」というユニークなモットーがあり、 会の維持に一役買っている。
最近は、退職後の第二 の人生を海外で過ごしたいという団塊世代の希望も多いが、 移住には問題も多い。 不動産購入しても登記が出来ない等のトラブルに巻き込まれるケースもある。
「ロングステイの方が、かえって楽しめるのでは」と語る。

渡嶋さんもニュージーランドのロングステイや、クルーズ旅行にも出かける。
普段は、テニスやゴルフを通して身体の健康を気遣い、趣味の「コントラクトブリッジ」で、 頭の体操を欠かさない。
「心身ともに健 康であることがなにより大切でしょう」とにこやかに笑う。
これがセカンドライフの極意かもしれない。

会の運営にも工夫や采配が光る。面倒な事務作業も楽しみながらこなしている。
出入りの多い会のメンバーも、「来る者は拒まず、去る者は追わず」と深くは干渉しない。
マレーシア州政府とは友好的な関係維持 のための配慮をする。
健康的で、はつらつとした姿は、いつかこんなシニアライフを過ごしたいという大いなるお手本だ。

キャメロン会URL：
http://www.cameronkai- japan.org/
連絡先：〒187-0033 東大和市南街3-20-6　
TEL/ FAX：042-561-2727
e-mail： toshima8@lapis.plala.or.jp