ほのぼのマイタウン 街・家族の活性化を支援します 小平市・東久留米市・清瀬市・東村山市・西東京市を結ぶ手作り情報マガジン


多摩をつなぐ


 千年に一度と言われる未曾有の東日本大震災。被害の甚大さが広範囲にわたり、原 発問題を含め未だに復興の道筋は不確か。そして決して他人事ではない。一方、心温 まる支援活動や現地の人たちの節度ある行動、ひたむきさは、世界的に注目され、 我々日本人が誇れるものともいえる。
 新年度「東京TAMAタウン誌会」では、多摩地域の支援活動や防災活動に目を向 け、紹介する中に地域の絆や防災へのキーワードを見つけ出してみたい。



「子育て支援」
お母さんによるお母さんのための『ひまわりママ』
『保育サービス ひまわりママ』の設立は、1996年7月。(財)女性労働協会の「保育サービス講習会」の修了生が、 地域や家庭における子育てを支援するために立ち上げた事業だった。子育て支援業務を武蔵野市と契約する際に 「法人化が必要」と、NPO法人化を決断。1999年9月、東京都より特定非営利活動法人の認証を受け10年を迎えている。
「私たち保育サービス講習会(同財団)の2期生が入る頃には、携帯電話1本だけの事務所でしたが、 今は武蔵野市の好意で元登記所に事務所ができ、安心して活動ができます」と今年6月に就任したばかりの 秋山優子新理事長。2006年7月に10周年の記念誌『ひまわりママ10年のあゆみ』が出版されているが、 そこには、立ち上げからの熱い思いが込められている。
 5代目の理事長という秋山さんは、武蔵野市に引っ越して、「保育サービス講習会」を受講し、 『ひまわりママ』の一員になった。「子供たちも、ひまわりママと一緒に成長してきましたね」
 早川副理事長は保育士の経験を持つ。「『ひまわりママ』が紹介された新聞記事を読んで決心」、 早速当時の理事長だった土屋美恵子さんに会いに行きその場で入会した。「私は国分寺に住んでいたので、 立川・小平・三鷹・杉並など飛び廻りました」と、振り返る。
運営は相互会員制で、利用会員(子育てを支援してほしい人)と協力会員(子育てを支援する人)の相互 の理解と信頼のもとに活動を実施。会費、利用料の一部、補助金、寄付金等で運営されている。また、 多くのボランティアに支えられているのも特徴。会員間の活動が円滑に行われるよう、助言、支援 、情報の提供をしている。
 保育内容は、利用会員・協力会員宅での保育、保育園・幼稚園・お稽古教室などへの送迎、 お出かけへの同行、外遊び(市の施設等の利用も可)での保育、病児保育や、ひまわりルームで の保育などの他に、講座や集会時の集団保育や保育者の派遣、産褥期の赤ちゃんのお世話や家事支援など。 子育て中のあらゆる親を支援することを目的としているため、要望があれば、出来る限り対応するよう努力 したいという。
 市との協働体制も順調に進み13年の実績を重ね、委託業務がますます広がっている。『こどもテンミリオン ハウスあおば』の運営、「病後児保育室ラポール」「産前産後支援ヘルパー」「ひとり親家庭ホームヘルプサー ビス」「保育サービス講習会」なども委託されている。現在武蔵境に建設中の図書館『武蔵野プレイス』にも保育 サービスを提供したいと意欲的だ。また、かつての子供たちが思春期を迎えた今、これからもかかわりを継続 していくため、新しい情報発信基地として期待される『プレイス』に関われれば、と今後の夢が大きく広がっ ている。
『ひまわりママ』の活動趣旨に、「未来を担っていく子どもたちを育てる大切さと、子育ての楽しさを伝えて いく」という一節がある。子育てに終わりはない。地域で育児を楽しむことのできる街づくりを目指し、『ひ まわりママ』たちの活動は続く。

(取材・週刊きちじょうじ)

NPO法人 保育サービス ひまわりママ

東京都武蔵野市境南町2-10-24
URLhttp://www.himawarimama.org/
受付時間平日 10:00〜17:00
休業日土曜・日曜・祝祭日
年末年始(12月28日〜1月4日)
夏期 8月13日〜8月17日
(保育は年中無休)
TEL&FAX0422−32−3322



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