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TAMA団塊100

セカンドライフを見据え発足から15年。仲間と広がる趣味の世界

画窯園倶楽部(桧原村)

文化活動に関心のある仲間が、自分達で運営して活動出来る場を作ろうと集まって設立した画窯園倶楽部(がようえんくらぶ)。その誕生は今から15年前の1995年にさかのぼる。

定年後のシニアライフを楽しく豊かなものにし、「アートのある暮し」を充実できたらというのが会員共通の願いだ。会員の住まいは、あきる野市、日の出町、八王子市、小平市、調布市など多摩地域のほか、世田谷区、横浜市など広域におよぶ。

趣味の陶芸や木工・漆芸、絵画や書、花・盆栽など幅広い分野で各自が腕を磨き、その成果を毎年一回の作品展で発表することを続けてきた。展示会ではチャリティも行うなど回を重ねる中で地域と関連させた活動も。工房のある桧原村では地域住民を招いての紅葉まつりやお花見会なども企画する。

「楽しかったことや苦労したことなど自分達の経験や成果を広く紹介し、文化活動の中で同じ様な課題を持った仲間に何か提供したい」と小梶晴好(70)事務局長は話す。

設立は気の合った仲間で一口100万円の出資金を募り、約20人の夫婦が参加した。当時、ゴルフの会員権が5・600万円の時代だったという。知り合いの陶芸家の所有していた工房をゆずり受ける形で定年後の居場所ができた。

工房には石油窯があり宿泊もできる。全員が鍵を所有するので好きな時に来て陶芸作品の火入れをはじめ、静寂の中で趣味に興じる。自然の中を散策し、手料理を囲み、語らう。

盆栽が好きな人が話を聞き、いつしか仲間の手ほどきを受けて次の展示会には工房で焼いた器に盆栽を納めて出展することもある。奥さんのお供で陶芸教室に顔を出し趣味の世界が広がった人もいる。

15年が過ぎ、現在は会員のお子さん夫婦も活動に加わるようにもなった。会員は約30人だが、趣味仲間のネットワークは100人にもなる。基盤はできたので多方面での交流を広げてもいいのではと会の方向性を語るようになってきた。

「会を支えるものは、ぶら下がり意識ではなく、互いに貢献する気持ち」とメンバーは歴史を振り返る。問合せは0426(36)2516   

(取材:西多摩新聞社)