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もう一度読みたい【エッセイ・自分たち探し】
 フリージャーナリスト 國米 家己三さんのシリーズエッセイ



「食」から中国を眺めるとすごく無軌道、無神経な人々

 
 この場合、「食文化」より「食性」という言葉のほうがピッタリくるような気がします。それぞれの国の国民性、民族性と食を考えるときのことです。
早い話、韓国の国民食といえば、ニンニクとトウガラシがベースのキムチ。そこで韓国人はニンニクのお蔭できわめてエネルギッシュであり、またトウガラシの影響で暴発好きです。やれ慰安婦だ、竹島だ、と狂乱騒ぎを"噴火"させます。
では、中国人はどうか。やはり、その食性と彼らの言動は深いところでつながっています。昔から、中国は「悪食(あくじき)大陸」などといわれ、バッタからコオロギ、セミ、タガメ、タツノオトシゴ、サソリ、ミミズ、さらにはSARS(重傷急性呼吸器症候群)の病原ではないかといわれたハクビシンまで、なんでもこいの世界。サソリやミミズは養殖し、ミミズは藁の下で幼虫を太らせ、食べるときは熱湯をかけタレをつける。ラクダのコブ、シカのアキレス腱、豚の耳などはとくに珍味として高価で売買されます。
豚は目も鼻もはっきり愛嬌のある笑顔がそっくり食卓に運ばれ、箸とナイフで少しずつ崩して口に入れる。スッポンなども甲羅を背負って、そのまま出てくる。甲羅を?いで首をねじり、手足をバラバラにして、一口ほうり込むと失神するほど美味ということになっている。この程度の姿料理なら、まだ許されるでしょうが、アヒルの脚の水かき料理となると、もういただけない。動物愛護団体がよく黙視していると思います。3週間ほど餌を減らし運動させずにいると、アヒルの脚が白くなってくる。そのあたりでアヒルの群れを熱く焼いた鉄板の上に生きたまま追い込む。当然、アヒルは大恐慌をおこしますが、適当に焼けた脚をばっさりカット。これをグルメ自慢の連中に提供する。
「中華人民驚話国」(新宿書房)という本によると、湖南省長沙に「母乳レストラン」が出現。農村出身の女性6人が、乳牛に使う搾乳機で乳を出し、これをベースに「スズキのスープ」「アワビ料理」など60種あまりのメニューで客を呼んだと北京のメディアが報じていました。なんでも母乳を出す女性一人ひとりの顔写真とプロフィールを店内に張り出し、客はお好みの女性の乳を指名できるシステムだそうです。
同じく、ある中国紙が広東省の病院が出産時の胎盤を産婦の了解なしに販売。このスープが美容に卓効ありとかで、女性ばかりか男性にも人気を博した、と伝えています。
「空を飛ぶものなら飛行機以外、なんでも食っちゃう。海の中なら潜水艦以外、食えないものはない」「4本足で食べれないものは机と椅子だけ」ともいいます。それどころではない。戦争や災害時に深刻な飢饉に襲われると「親以外は食料の対象になる」とリアルに語られます。台湾生まれの評論家、黄文雄氏は「中国籠城食人史年表」を公表しています。まさに食性における無政府状態。規範も節度もいっさいなしです。
数年前、中国科学院の古脊椎動物・古人類研究所が山峡ダム近くの遺跡から化石化した大量のパンダの骨を発掘しました。ヤマアラシやサイの骨もいっしょに出土したよし。なんでも構わず口にする民族文化は、決して昨日きょう始まったものではなく、古代から連綿とつづいてきたもの、といえるようです。
「人間は、その食べるところのものである」と19世紀のドイツの哲学者フォイエルバッハは喝破しました。奔放で無軌道な食性の中国は、政府も民衆も、やはり奔放で無軌道。日本や欧米の製品の模倣品を次から次ぎにつくり、東南アジアへ輸出までしている。反日デモで日本の公館や日系スーパーを破壊する。そのあと、いっさい謝罪なし。そればかりか、中国外相は「これまで中国政府は一度も日本国民に申し訳ないことをしたことがない」などと巧言してはばからない。食性が示すとおり、まさにすごい精神の人々です。